【プロが教える!】アスファルト防水とは3つの工法とメリット・デメリットを解説!

今回の記事では「アスファルト防水」をお考えの方向けに、アスファルト防水の基本情報やメリット・デメリットなどをわかりやすくお伝えします。

目次

アスファルト防水とは?

アスファルト防水とは、数ある防水施工法の中でも最も古く、防水業界で信頼されている施工法です。
アスファルト防水は大きく下記の2種類あります。

  • 溶融窯で溶かしたアスファルトを防水シートに貼り重ねて防水層を作る「アスファルト防水」
  • 改質アスファルトで防水層を形成したシートを貼る「改質アスファルト防水」

他の防水施工法の耐久年数は10年〜15年ですが、アスファルト防水の耐久年数は15年〜25年と、耐久性が高いことが特徴です。
アスファルト防水の中にも3つの工法があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。

3種類の工法と、それぞれのメリット・デメリット

アスファルト防水の主な工法は下記3つです。

  • 熱工法(アスファルト防水)
  • 常温粘着工法(改質アスファルト防水)
  • トーチ工法(改質アスファルト防水)

この3つが具体的にどんな工法で、どんなメリット・デメリットがあるか、それぞれ解説していきます。

熱工法

熱工法とは、溶解窯でアスファルトを220~270℃に溶解し、アスファルトルーフィングという防水シートを貼り付けていく工法です。

高温での工事になるため、臭いや煙が出てしまうデメリットがあります。
しかし、熱を冷ましながら防水層を作るため、高い防水機能を備えています。

他の工法に比べ、工期が短いのもメリットです。
ただし、溶解窯は大型の設備となるため、施工できる場所は限られます。

常温粘着工法

常温粘着工法とは、名前の通り「常温でも使用可能な防水シート」を用いた工法です。

複数枚のシートを張り重ねる工法で狭い空間でも施工が可能。
熱を使用することがないため「冷工法」とも呼ばれています。

1つ目に紹介した熱工法の「臭い」「煙」「広い場所に限る」といったデメリットがないことが、この工法の特徴です。
しかし熱工法に比べ、防水層の密着度が劣ってしまうため、防水効果が低くなってしまう場合があります。

トーチ工法

最後に、「トーチ工法」について説明いたします。

この工法は、防水シートの裏側にあらかじめ張り付けられたアスファルトを、大型のガスバーナーで炙りながらアスファルトを溶かし、張り重ねていくものです。

熱を使用した工法なので、防水効果は2つ目の「常温粘着工法」よりも高くなります。
また、大型の溶解窯を必要としないため、狭い場所でも施工が可能です。

コストパフォーマンスの面でも優れた工法ですが、高度な技術が必要となります。

工法ごとの費用と工期

実際に施工を依頼する際は、工法の内容だけでなく、費用と工期も気になりますよね。
費用と工期も工法によって異なるため、それぞれの工法ごとに費用と工期の相場をお伝えします。

今回お伝えする費用と工期はあくまでも相場のため、実際に依頼される際は、2〜3社に相見積もりしてもらって、費用と工期を確認しましょう。

熱工法の費用と工期

  • 費用:1平方メートルあたり7,740円
  • 工期:6日〜10日

常温粘着工法の費用と工期

  • 費用:1平方メートルあたり8,900円
  • 工期:6日〜10日

トーチ工法の費用と工期

  • 費用:1平方メートルあたり8,200円
  • 工期:6日〜10日

先ほどお伝えした通り、上記の費用と工期はあくまでも相場。
施工範囲や形状、業者によって変わってきます。

ただ、基本的に費用と防水効果は、ほぼ比例すると言っていいでしょう。

防水効果を優先するのであれば

熱工法>トーチ工法>常温粘着工法

となります。

安くて早くて、防水効果も高いものが理想ですが、全てを兼ね備えた工法はありません。
アスファルト防水を検討している方は、まずは2〜3社の業者様に最適な施工法を相談してみましょう。

アスファルト防水とその他施工法との違い

アスファルト防水の耐久性がいくら高いと言っても、アスファルト防水が向いていない場合もあります。
その他の防水施工法についても、ちゃんと理解して悪質な業者に騙されないようにしましょう。

アスファルト防水と塩ビ防水との違い

塩ビ防水とは、塩化ビニール樹脂で作られた防水シートを、下地もしくは緩衝材の上に貼って、防水層を作る防水施工法です。
塩ビ防水の機械固定工法は、下地が傷んだままでも比較的に簡単な下地処理で施工でき、耐久性も高いことが特徴。
防水シートを貼るという点では、アスファルト防水と似ていますが、アスファルト防水の方が耐久性が高いです。

アスファルト防水とウレタン防水との違い

ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を複数回塗って、つなぎ目のない防水層を形成する防水施工法です。
液状のウレタン樹脂で防水層を作るため、複雑な形状にも対応できる柔軟性がアスファルト防水よりも優れています。
ただ、アスファルト防水と比べると耐久性が低く、頻繁にメンテナンスが必要になります。

アスファルト防水とFRP防水との違い

FRP防水とは、FRPシートを敷き、その上から液状のプラスチック樹脂とトップコートを塗って、防水膜を作る防水施工法です。
液状の樹脂を塗るため、ウレタン防水と似ています。

ウレタン防水よりも紫外線や摩擦に耐えられますが、ひび割れが発生しやすい工法で、木造に向いています。
アスファルト防水と比べると、耐久性が低く対応力が高い防水施工法です。

まとめ

このページでは、「アスファルト防水とは何なのか」を軸に、その種類や費用面の違いを説明させていただきました。
アスファルト防水に限らず言えることですが、やはり費用と時間をかけた方が、より高い効果を得られます。

アスファルト防水を検討している方であれば、

  • 費用
  • 時間
  • 施工箇所の状況

を考慮し、その場に適した工法を選択する必要があります。

「アスファルト防水をしたいけど、どれを選んだらいいか分からない。」
「施工箇所の状況が、自分では判断できない」
そういったお悩みが出てくることは当たり前なことですし、経験を積んだ業者の視点からしか判断できない部分も大いにあります。

もし、アスファルト防水について気になっていることや困っていることがあれば、ぜひ一度、お気軽に株式会社アクアスにご相談ください。
※弊社では改質アスファルト防水のみ施工可能です。

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株式会社アクアスでは、現地調査・お見積もりは無料でお受けしております。
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