【職人がわかりやすく解説】塩ビ防水の特徴・相場・塩ビ防水向けの屋上とは

この記事では「塩ビ防水工事」をご検討の方向けに、塩ビ防水がどんな特徴を持った施工法なのか、塩ビ防水を選ぶメリット・デメリット、塩ビ防水工事の相場など、業者に相談する前に知っておくべき知識をわかりやすく解説いたします。

目次

塩ビ防水とは?

「塩ビ防水(塩化ビニール防水)」とはその名の通り、塩化ビニール樹脂で作られた防水シートを、下地か緩衝材の上に貼って防水層を作る防水施工法です。

塩化ビニール樹脂で作られた防水シートは、日光による紫外線・熱・オゾンに対する高い耐久性を持っています。
また、防水シートにはあらかじめ着色しているため、シートに保護塗装する必要がなく、維持管理費も節約できます。

塩ビ防水の特徴

塩ビ防水は、他の防水施工法と比べて低コスト・短納期で防水できることが最大の特徴です。
低コスト・単納期で防水できる理由は、下記3点。

  • 防水剤を乾かす時間がない
  • 施工に必要な機材が少ない
  • 工程が短い

ただ、凹凸のある場所での防水には向いていません。
凹凸があると、防水シートと下地の間に隙間が生まれ、その隙間から雨漏りしたり、下地や防水シートが劣化します。

塩ビ防水の2つの施工法とは

塩ビ防水には下記2つの工法がありますが、工法によって特徴は異なります。

  • 密着工法
  • 機械固定工法

施工法1)低コスト短納期で防水可能!密着工法

密着工法とは、下地に接着剤を塗布して塩ビ防水シートを貼り付ける施工法です。
施工に必要な機材が少なく工期も短いため、低コストで防水可能です。
ただ、耐久性が下地の状況に大きく左右されるため、下地が劣化している場合は、下地の補修が必要になります。

施工法2)下地の影響を受けない機械固定工法(絶縁固定工法)

下地の状況に大きく左右される密着工法の弱点を克服した施工法が、「機械固定工法(絶縁固定工法)」です。
下地の影響を受けないように、固定ディスクと呼ばれる道具を用いて、下地に塩ビ防水シートを直接固定します。
そのため、下地の補修や処理も必要最低限で済みます。

塩ビ防水のメリット・デメリット

ここまでお読みの方は、塩ビ防水がどんな施工法なのか、何となくイメージができたかと思います。
では、その塩ビ防水にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

塩ビ防水のメリット

  • 下地表面に凹凸があっても仕上がりが均一
  • 他の防水施工法で作った防水層の上からでも、防水施工できる
  • 低コスト短納期

塩ビ防水のデメリット

  • 凸凹が激しい場所や複雑な形状への対応が難しい
  • 施工後も塩化ビニールの臭いが残る
  • 外部損傷に弱い
  • シートのつなぎ目部分の処理が甘いと、漏水の原因になる

塩ビ防水工事の相場

塩ビ防水の施工イメージ

塩ビ防水には、密着工法と機械固定工法の2種類の工法がありますが、相場はどちらも変わりません。

相場

平場5,000円〜6,000円/㎡
立ち上がり3,000円〜5,000円/㎡

塩ビ防水に向いている建物・屋上とは


塩ビ防水は

  • 広く平坦
  • 既に他の防水施工法で防水をしている
  • 下地の劣化が進んでいる

といった条件に当てはまる屋上に向いている施工法です。

とはいえ、お住まいの建物や管理されている建物の状況に、最適な防水施工法をご自身で判断することは難しいと思います。 防水工事をご検討の方は、ぜひ株式会社アクアスまでご相談ください。 現地調査の上で、最適な施工法をご提案いたします。

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