天井のシミやカビは雨漏りのサイン?原因と対策を防水工事のプロが徹底解説

「最近、天井に気になるシミやカビを見つけた…もしかして雨漏り?」
もし、あなたがそう思っているのであれば、この記事が役に立つはずです。

戸建てに住んでいる方やビル、マンションのオーナー・管理者の方で、天井のシミやカビに不安を感じているなら、まずは原因を特定し、適切な対処法を知ることが大切です。

本記事では、天井のシミやカビができる原因や、その応急処置から信頼できる業者の選び方まで、防水工事のプロが詳しく解説します。

最後まで読めば、シミやカビの原因を把握でき、安心して業者に相談するための知識が身につくでしょう。

目次

なぜ天井にシミやカビができる?考えられる3つの原因

なぜ天井にシミやカビができるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。
天井に現れるシミやカビの原因は、大きく分けて以下の3つが考えられます。

原因1)結露

天井に現れるシミやカビの主な原因の一つに結露があります。
結露とは、室内の暖かく湿った空気が断熱性の低い天井裏や外壁などで冷やされることで、空気中の水蒸気が水滴に変わる現象。

特に冬場や断熱性の低い部屋、換気の悪い場所などで起こりやすく、比較的広範囲にぼんやりとした薄いシミや点状のカビが見られるのが特徴です。

放置するとカビの繁殖による健康被害や天井材の劣化につながるため、換気を徹底し、除湿を心がけ、断熱性を高めるなどの対策が重要になります。

原因2)換気不足

室内で発生した湿気が適切に排出されず、天井裏を含む室内全体の湿度が高まり、カビが繁殖しやすくなります。
換気の悪い部屋や梅雨時期などに起こりやすく、カビが比較的目立つ形で発生するのが特徴。

この状態を放置すると、室内の空気が悪くなり、健康への影響が出る可能性も。
こまめに換気を行い、水蒸気の出どころを減らす工夫や、空気を循環させる対策が重要です。

原因3)雨漏り

屋根や外壁、ベランダなどの防水層が劣化していると、雨水が建物の内部に入り込み、天井裏を伝って室内に漏れ出します。
特に雨の日やその直後に症状が目立ちやすく、輪郭のはっきりした濃いシミや、水が滴る場合も。

放っておくと、建材の腐食やシロアリなどの害虫被害、さらには漏電といった深刻なトラブルにつながる恐れがあります。
できるだけ早く専門業者に相談し、原因調査してもらったうえで、適切な修理を進めることが大切です。

なお、雨水が侵入しやすい場所について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

天井の症状別!疑うべき原因と修理の緊急度

天井のシミやカビの状態によって、雨漏りの原因となる箇所と、修理の緊急度が異なります。
修理の緊急度が高いほど、「時間をおくと建物や生活への悪影響が大きい」ということ。

以下の早見表を参考に、ご自身の天井の状態と照らし合わせて、どの程度の緊急度なのか判断する目安にしてください。もし判断に迷う場合は、専門業者に相談して状況を確認してもらいましょう。

天井の症状疑うべき箇所緊急度
小さくて薄いシミ屋上・ベランダの防水層の劣化、外壁の小さなひび割れ
広範囲に広がる濃いシミ屋上やベランダの明確な防水層の劣化・破損、外壁の大きなひび割れ
ポタポタと水滴が垂れてくる屋上・ベランダの防水層の深刻な損傷、配管(給排水・エアコンドレンなど)の破損非常に高い
カビが点々と発生している結露、換気不足、または微細な雨漏り(外壁やサッシ周り)
シミとカビが同時に発生している雨漏り+湿気環境によるカビ。防水層の劣化や外壁の劣化、窓周りの劣化が疑われる
雨の後に必ずシミが出てくる雨水の侵入経路が明確に存在(屋上・ベランダ・外壁)し、防水層が機能していない可能性が高い
数ヶ月前からシミの範囲が徐々に広がっている防水層の劣化が進行している、もしくは雨水が建物内部に浸透しつつある状態

自分でできる身近なものを使った応急処置

天井にシミやカビができたとき、その原因が「結露」なのか「雨漏り」なのかを見極めることは、とても難しいです。
ここでは、どちらかが原因と考えられる場合の応急処置について解説します。

ただ、結露と雨漏りは症状が似ていることも多く、自己判断では誤った対処をしてしまう可能性もあります。
確実に原因を特定し、適切な対策をとるためにも、専門業者に相談するのが安心です。

結露によりシミやカビが発生した場合の応急処置

結露による天井のシミやカビの応急処置は、まず換気を徹底することから始めます。
窓を2ヶ所以上開け、換気扇やサーキュレーターを活用して室内の湿気を排出しましょう。
除湿機やエアコンの除湿機能も有効。

軽度なカビであれば、消毒用エタノールや薄めた中性洗剤で優しく拭き取れます。
広範囲にカビやシミがある場合は、無理に自分で対処せず、専門業者に相談しましょう。

雨漏りしている場合の応急処置

もし雨漏りに気づいたら、まずは被害を最小限に抑えることが大切です。
水が滴り落ちてくる箇所にはバケツや洗面器を置き、床が濡れないように水を受け止めましょう。

可能であれば、雨漏りしている箇所をビニールシートなどで覆い、雨水の侵入を一時的に防ぐのも一つの方法です。
ただ、高所での作業は危険なため、無理のない範囲で行ってください。

雨漏りの状況を写真で記録しておくと、専門業者に説明する際に役立ちます。
さらに詳しい雨漏りの応急処置を知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。

専門業者に依頼すべき5つのケース

雨漏りしている場合は、応急処置をした後に業者に雨漏り箇所の補修工事を依頼しましょう。
また、結露対策をした後も、シミやカビの発生が止まらない場合は、建物の構造的な問題の可能性があるため、専門業者に相談するのがお勧めです。

ケース1)天井から水がポタポタと垂れている

天井から水がポタポタと落ちてくる状況は、建物内部に深く雨水が入り込んでいる危険な状態です。
放置すると、建材の腐食が急速に進み、建物の耐久性に深刻な影響を与える恐れがあります。
また、電気配線への影響も懸念され、漏電や火災のリスクも。

こうしたケースは、ご自身での応急処置には限界があり、一刻も早く専門業者に相談し、原因を正確に突き止めた上で適切な修理を進めることが不可欠です。

「とりあえずバケツで受けておけば…」と油断せず、早めの対応を心がけましょう。

ケース2)広範囲にシミが広がっている

天井の広い範囲にわたってシミが広がっている場合、雨水の浸入経路が複数に及んでいるか、長期間にわたり雨漏りが進行している可能性が高いです。

建物内部の建材へのダメージも深刻であると予想され、DIYでの部分的な修理では解決できません。
専門業者による詳細な調査と、適切な修理が必要となります。

ケース3)雨が降るたびに必ず雨漏りする

雨が降るたびに同じ場所から雨漏りが発生している場合、雨水の浸入経路が特定できていないか、修理が一時的な対応にとどまっていることが考えられます。

防水層、屋根、外壁など特定の箇所に構造的な欠陥がある可能性が高いため、ご自身では原因特定や再発防止の修理は難しいです。
再発を防ぎ、建物の安全性を守るためには、専門業者による早期の対応と正確な原因特定が欠かせません。

ケース4)高所での作業が必要

雨漏りの原因が、ご自身で安全に作業できない屋根の上や高所の外壁にあると疑われる場合は、絶対に専門業者に依頼してください。
高所作業は転落などの重大な事故につながる危険性があるため、無理せず専門業者に依頼しましょう。

ケース5)換気をしてもカビの発生が止まらない

年間を通して結露がひどく、換気をしてもカビが改善されない場合、建物の断熱性能や気密性に問題がある可能性が高いです。
こうした構造的な欠陥がある場合は、換気しただけでは対処が難しく、専門業者による断熱改修や換気システムの導入が必要です。

業者も目視ではわからない。原因調査が必要な理由

業者でも天井のシミやカビの原因は、お客様からの情報や目視だけでは断定が難しいです。
経験豊富な業者であれば、発生時期や場所からある程度の原因は推測できますが、正確な特定には詳細な調査が必要不可欠。

具体的な調査方法としては、天井裏の確認、雨漏りが疑われる箇所への散水調査、建物の表面温度を測る赤外線調査、室内の湿度測定などが行われます。
これらの調査結果を総合的に判断することで、雨漏り・結露といった原因を特定できます。

お客様からの情報だけでは、どうしても推測に止まってしまうため、業者もまずは調査を実施し、その結果に基づいて適切な対策を提案する流れになります。

天井のシミやカビ、どこに依頼すればいい?

天井にシミやカビが発生した場合、どこに依頼すればよいのか知りたいですよね。

シミやカビの原因は結露や雨漏りなど、さまざまな可能性がありますが、どちらの問題でも、防水業者に依頼すれば、両方に対応してもらえます。

防水業者は、屋根や外壁の防水処理だけでなく、建物内の湿気管理や断熱の改善、結露対策にも精通しています。
雨漏りが原因であれば、浸水経路の特定・修理工事をしてくれます。

結露が原因なら、防水対策を施すと同時に、湿気の発生を抑えるための提案もしてくれるため、一度依頼すれば、問題解決に向けて総合的に対応してくれます。

信頼できる防水工事会社を見つける4つのポイント

初めての防水工事、どの業者に頼めばいいか不安になりますよね。
「もし悪質な業者に騙されたらどうしよう…」そんな心配を抱えている方もいるかもしれません。

ここでは、信頼できる業者を見つけるために、押さえておきたい4つのポイントを分かりやすく紹介します。

ポイント1)施工実績を確認する

知人や友人から紹介されない限り、依頼する業者の技術力はわかりません。
そのため、業者のホームページを確認し、雨漏り修理の事例が掲載されているかチェックしましょう。

ポイント2)複数の業者から見積もりを取る

初めての防水工事で費用が気になる方も多いでしょう。そんな時こそ、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。
異なる業者に見積もりを依頼することで、工事の相場感がつかめ、「このくらいの費用が一般的なんだ」と安心できます。

もし、見積もりの金額が極端に高い場合や、逆にあまりにも安すぎる場合は注意が必要です。
提案内容をしっかりと比較し、信頼できる業者を選びましょう。

ポイント3)スピーディーに対応してくれる

「連絡してもなかなか返事が来ない」「いつ見に来てくれるか分からない」といった業者だと、不安になりますよね。
雨漏りは、放っておくと建物に大きなダメージを与えてしまう可能性があります。

そのため、連絡の取りやすさ、質問への回答の早さ、現地調査や見積もり提出などをスピーディーに対応してくれる業者を選びましょう。

ポイント4)見積書の内容を詳しく説明してくれる

見積書は、工事の費用と内容が書かれた書類です。
「よく分からない言葉が並んでいる…」と不安になるかもしれませんが、遠慮せずに業者に質問してください。

「この材料は何ですか?」「この工事は何をするんですか?」と聞くことで、納得して契約に進めます。
工事の範囲や使う材料、保証の内容などがきちんと書かれているかを確認することは、後々のトラブルを防ぐために重要です。

天井のシミやカビは放置せず、防水工事会社に相談しましょう

天井のシミやカビは、「そのうち直そう」と後回しにしているうちに、被害が広がってしまうことも少なくありません。

とはいえ、「どこに相談すればいいのか分からない」「費用がどれくらいかかるのか不安」と感じて、なかなか一歩が踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

そんなときは、私たち株式会社アクアスにご相談ください。
一級防水施工技能士の資格を持つ職人が、雨漏りの原因調査から修理まで一貫して対応いたします。

中間業者をはさまないため、適正な価格で高品質な施工が可能。
緊急時には、現地調査とあわせて応急処置のみを行うこともできますので、「今すぐ何とかしたい」というご相談にも柔軟に対応しています。

天井のシミやカビの原因を知りたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。

式会社アクアスの雨漏りの施工事例

参考として、当社が施工した雨漏りの事例をご紹介します。

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株式会社アクアスは「ウレタン防水・アスファルト防水・塩ビ防水」といった、様々な施工方法を全て自社施工できる総合防水工事会社です。
マンションやビルといった大きな建物から、カフェや飲食店の厨房といった面積の狭い場所での防水まで、様々な場所・状況に最適な防水施工法をご提案。
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